TALK, TOKYO GIRL

【口下手だからこそ気づく、会話の小ワザ、話し方テク。】会話上手になりたい!教養と話術に長けた女子を目指して、この東京をしたたかに生きる。働くアラサー女子、日々奮闘!の実録。

コミュニティ内での会話の法則

ずっと、会社やチームでの会話がとっても苦手だった。

 

おそらく、自分に兄弟がいなかったせいか、人って集まると一体何を話題にしているんだろう!?とか、改めて自然に「誰かと同じ空間にいて、喋る」ということに恐怖心を覚えることが多い。単純に、人より機会がなかったんだと思うのです。

もちろん、何か目標を持ってやろうとしている時や、仕事中はいくらでも話せる。とっても苦手なのが、その合間と合間。目標を持っていない時の、コミュニケーションの隙間や余白の使い方が、どうにも人より関心がありました。

 

社会人になって、みんな仕事と仕事の間の雑談とか、ふとしたランチとか飲んだりとか、なに喋ってるんだろう!?と、こんなに話す事に対して敏感に感じ取ってるひといないんじゃ、と思うくらい、よくよく聞いていて。

 

もちろん、お互いの近況や、自分の趣味の話、週末の過ごした事、たわいもない話から広げていくのは基本。

それでも、意外に相手との相性や自分と相手のコミュニケーションの仕方では、お互いボールを投げてもちっとも盛り上がらないということが、よくある。えっ?結構面白い話したよね?興味持ってくれないの?自分が情熱をもっているものに「ふーん」とスルーされた時の寂しさったら・・・ありゃしない。

 (ちなみに、大きな組織だと、全く人生の育ち方生き方が違う人同士が集められるケースが増えるので、よりこの溝が深い気がする、とわたしは大人になってようやく気づきました。理解してほしいとばっか思ってた自分、青かった。)

 

そこでやっぱり、コミュニティ内の会話は、コミュニティの話題に限るのです。

特に、お互いがお互いの人生を「私たちって絶対に完全に理解しえないよね」っていうタイプの組み合わせの場合や、そもそも歳の差があって、根本的に生き方やスタンダードが全く違う場合。

 

当たり前のことだけど、これを意識して過ごすだけで、ぐっとチームとの雑談がラクになる。

 

例えば、「THE・コミュニティ内雑談」は具体的にはこんなイメージ。

・まもなく始まる、会社の事業や注目されていることの話

・お互いが知っているor働いた事がある、先輩や後輩の話

・最近目立っている、気になるあの人の話(あだ名なんかつけた日には、もうまるで共犯者…!)

・絶対みんな裏で気になっている”あの人”のくせ

・嫌な事、嫌いな人への愚痴(共通の敵を作るっていうのは、チームの団結力を高めるカギになるよね)

やっぱり、みんなの利害関係があり、知っているひと・ことの話題は、ほんとうに鉄板。

 

 

特に「上手い!」と思うのは、どんなに小さい事でもそれをおもしろく変換して、話のタネにすることができる人。

そして、みんなが気になったあの人、あのことの、再現性が高い真似ができること。

 

よくよく考えればこれって、お笑い芸人と一緒。

 「あーーーあるある!」「言われてみれば、、、大笑」ということ。誰かはスルーしていたことを、感性で拾ってコンテンツ化していくプロセス。そうか!話の上手い人って、どこか芸人さんの素養があるのかもしれない。と、改めて思う。

あとは、たまにいる”特徴を秀逸に真似て再現する”ことができる人。この人はほんとうに、人間観察のプロ。人のくせ、話し方、表情、もう人をエンタメにしてるな!ってくらい、再現性が高くて、見てて面白いんですよねー。気づけば楽しませてもらっているケースって、こういう人の場合がおおい。

 

そして不思議と、こういう情報を共有するって、どこか同じ仲間意識を醸成したり、絆を生むもの。

「(コミュニティの)わたしたちしか知らないネタの共有」「同じことに共感する」ということだけでも、生い立ちやビジョンが違っていても不思議と”仲間っぽく”なるもので。当たり前だけど、こういうプロセスを踏むから、人は仲良くなれるのだと思う。

 

どんなに血のつながりがなくとも、根本的に生き方が異なっていても、内部コミュニケーションがあるからこそ、その組織の一員でいられる。この上記のプロセスや経験をミルフィーユのように重ねていくと、本当に不思議なことに、全く人生が違う人との、絆が生まれる。もはやこれは、家族もそういうこと、なのかなあ。

 

このパターンは、コミュニティ形成ができるヒント。大なり小なり、これからは自分が所属するコミュ二ティが超絶重要な時代になるので、ますますこの絆の作り方、気になってます。

 

 

個人的には、日本はこの内部コミュニケーションに寄りすぎているような気がする(特にネガティブな人事情報)けれども、これも国や組織の特性として捉えて、そこに適応していくプロセスもまた、面白いよね。

コミュニティ内の会話については、ぜひいろいろ掘り下げてみたい。